先日売約になった FLH1200 1980年式の納車整備です
こちらはエンジンをオーバーホールして納車という契約しました
まずはタンクやエンジン周辺パーツが取り外されていきます
シリンダーヘッド
シリンダーいわゆる腰上
クランクケースより上にあるもののオーバーホール作業を行うべく
キャブレターやプッシュロッドなどが分解され
その状態を点検されていきます
取り外された シリンダーとシリンダーヘッド
エンジンが動いている間中
ピストンはシリンダーの中で上下し続けます
だから常に摩擦しますやがて磨耗します
その具合を点検します
大抵
ピストンは新品に交換され
シリンダーはボーリングされて傷をとってきれいにします
シリンダーヘッド内部には
混合気を燃焼室に入れる吸入バルブと
燃焼室からマフラーに排気する排気バルブが入っています
こちらもエンジンが動いている間中上下しています
だから常に摩擦して磨耗します
バルブは大抵新品に交換され
バルブが閉まるときに当たる部分も綺麗にカットされます
エンジンが車体から外されると
夏でも ガラ~ンと寒々しい感じです
クランクケース内部の分解
いわゆる腰下のオーバーホール作業
今回は ピニオンシャフトの交換とクランク軸の芯を出す作業を行います
このエンジンンの完全分解と再構築作業を
エンジンフルオーバーホールと呼んでいます
更に今度は トランスミッションを分解して 点検に入ります
全ての中古車に必要な工程ではございませんが
安心して永く 楽しんでいただけるように整備や修理を行います
ショベルヘッドは長い人気をほこっております
他店購入車両や個人売買車両でも
修理は対応させていただいています
残念な事に
修理までトータルで計算した場合
Vegasで購入された オーバーホール車両を
交換部品点数
修理交換内容で比較して
おお
お買い得ですね~~と思えるケースは稀
というか
記憶にございません
中古車をご購入されて
故障にあわずそのまま永く乗れればお買い得だと思います
生産から楽に30年以上経過して
何人ものオーナーが所有していた ショベルヘッド
自分がオーナーになった時に
新品に交換しておきたい箇所あると思います
エンジンはその代表かもしれませんね
Vegasは創業から ショベルヘッドやパンヘッドのオーナーを支え
修理や整備を行ってきた会社です
専門とは申さずとも
きちんと現役で旧車を走らせる技術と知識は持ち合わせておりますので
旧い年式のハーレーにご興味のある方は
ご購入前に ご相談いただければ
何かお力になれると思います
いたずらに
専門という言葉にひきよせられてはいけません