ベガス本店ショールームです♪
またひとつベガスの “裏メニュー的オイル” をレギュラーへ昇華させちゃいました♪
【WAKO'S WR-S ダブリューアールエス 20W-50 100%化学合成エンジンオイル】
ハーレー業界では既に大手H-Dチューニングショップや一部正規ディーラーでも取り扱いされているハイエンドオイルです。
当店で言うところの裏メニューとは、ベガススタッフが密かに愛用するオイルや、お客様より指名買いを受けるオイルのことです。従来は『WR-S』使用をご希望するオイル交換のご予約にあわせて毎度取り寄せをしておりましたが、クイックな需要に対応するためにストック化が決定。本日第一便が入荷いたしました♪
せっかくなので今日はこの『WR-S』について詳しくご説明をいたします☆
『WR-S 20W-50』はWAKO'Sエンジンオイルラインナップの最高峰にあたるフルシンセティック=100%化学合成エンジンオイル。
適合粘度はハーレーダビッドソン社推奨(エヴォリューション、TC、M8共通)の20W-50。
WAKO'Sブランドのエンジンオイルは、
『ストリートスペック』< 『レーシングスペック』 < 『ハイパースペック』
の3つに大分されており、この『WR-S』はレーシングオイルとして有名な “4CR” のさらに1ランク上のハイパースペックに属します。ちなみにWAKO'S製のレーシングスペックオイルとは実際にサーキットでレーシングマシンに使用されているオイルをそのまま市販しているというモノ。
さて、ここで2つの疑問が生じます。
『ハイパースペックとは?』
さらに、
『ツーリングやクルージングなどの用途であるハーレーダビッドソンに対して、なぜレーシングオイルへの需要が高まるのか?』
です。
【『WR-S』はドラッグレースや長時間耐久レースでの実戦実績を誇る】
『WR-S』最大の特徴である『非常に強靭かつ厚い油膜形成力』は、レースカテゴリーの中でも極めて“高温・高負荷”にさらされる想定において長時間、油膜切れや熱ダレを防止し潤滑性能をキープ。極限状態でもエンジンを護るというもの。
つまり、ハイパースペックとは『高耐久仕様レーシングオイル』を差し、大排気量空冷エンジンを持つハーレーダビッドソンが自ずとターゲットとなるオイルスペックなのです。
もはやハーレーにとっては宿命として認知の深い熱ダレ・オーバーヒート対策や、高トルクによる長時間巡航に求められる油圧の安定化、さらには近年加速するハイパフォーマンス化の一途をたどるチューンナップシーンなど、現在のハーレーダビッドソンが求める多くの需要こそが『WR-S』の性能特性と言えます。
ここまでを読んで、
『たしかに俺の走りはドラッグレースがいい例えだ...』
と心で思った方もいらっしゃると思いますが、『WR-S』にはさらにハーレーダビッドソンに叶った特徴を持ち合わせております。
① ブローバイ(燃料)希釈による動粘度低下の抑制
ブローバイとはエンジン内部の圧縮・燃焼工程においてピストンとシリンダーの隙間から吹き抜けた未燃焼ガソリンを主としたガスで、エンジンが稼働することにより必然的にエンジンオイルと混ざります。これが『ブローバイ希釈』または燃料希釈と呼び、例えれば果汁100%のオレンジジュースが知らぬ間に30%になっていた的にオイルがガソリンによって薄まっていくことを指します。空冷ビッグボアであるハーレーダビッドソンのエンジンは比較的内部クリアランスが大きくその発生率も高いと言われます。
そして、多くのハーレーユーザーがオイル選びで重視する“オイルの粘度”(特に20w-『50』が高温時粘度)。燃料希釈されることによりその動粘度低下が発生し、伴ってオイルの持つ潤滑・保護・冷却などの基本性能が低下してしまいます。ちゃんと粘度にこだわっているハズが知らず知らずのうちに指定粘度を保てていないなんて可能性がるワケですね...。早めのオイル交換が推奨される理由のひとつもこの燃料希釈による影響ですが、『WR-S』は極めて強靭で厚い油膜形成する特性によりエンジン内の密封性が高まり燃料希釈の原因であるブローバイ吹き抜けの抑制効果を持ちます。
② 夏だけでなく『冬』にも強いオイルである
多くのハーレーユーザーがオイルと夏の熱ダレ対策とを第一に結びつけがちです。『WR-S』のもつ耐久性が夏対策に最適であることはモチロンですが、実はハーレーのオイルには『冬対策』も必要なこと、ご存知でしょうか?
【冬はオイルが水で薄まっていく】
これはブレーキフルードを含むバイク全てのオイル類がMAX1年毎という交換推奨期間をあたえられる理由のひとつでもありますが、冬場のエンジンオイルは特に吸湿することが多くなります。
その代表的原因が『結露』。
登山やキャンプの時に張ったテントの内側が朝方ビチャビチャになっていて、ヒドいときには寝袋まで濡れちゃうことがソレです。自宅でも冬場朝方の窓ガラスを見ると結露でビッシリですよね?!
『WR-S』は高耐久油膜に特化したオイルであるため、オイルによる抵抗ロスを下げたり燃費向上を目的として添加されるポリマーを配合せず合成されています。冬の結露はオイルタンクや燃焼室、オイルラインに至るまで外気温に燐する機関内部で必然的に一定量発生するものですが、ノンポリマーで高粘度が保たれたエンジンオイルは油温上昇に伴い水分を蒸発させる効果が高いと言われます。
ただし、冬場はトップシーズンと比べ短距離走行や休憩も多くなりがちです。その分水分蒸発が抑えられてしまうということを考慮すると、やはり和光ケミカル小田原試験棟のサイエンティストが公表する通年 2000km 毎というエンジンオイル交換推奨時期に対する説得力にも繋がってまいります☆
【冬場の寒さに強いのが“ダブリュー”のウリ】
ここまでスラスラ読んでいただいた方ならもうご存知と思いますがオイル粘度を示す『20W』-50のダブリューは、【winter(冬)】のW。冬場の寒冷時による適応粘度を示しております。
一般にこの数字が低いほど低温時のエンジン始動性が良く、オイルの粘性による抵抗ロスが起因するバッテリーを含む周辺構造への影響が低いと言われます。
同様に『低温流動性能』が高いことにより、エンジンが最も無防備な状態である『ドライスタート時』(エンジン始動時には一定量のオイルがエンジン内部に下がってしまっていてダメージリスクが高い状態にあるという意)や始動直後から暖気段階にかけての強い油膜形成(潤滑・保護効果)が早く、どうしても停車暖気できない環境の方を含め、良好な冬のエンジン始動と始動時のエンジン保護効果を両立させることがマルチグレードオイルである『WR-S』の特徴です。
さて、まだあるの?
なんて既に書いている私が感じ始めておりますが、ハイエンドオイルはただ高いだけではなく、コストに値するスペックがシッカリあるのですね...。自分で納得してきましたw
③ レーシングオイルでありながら『洗浄効果』も高めてある
これは製品カタログにも載っていないので独自入手情報。もちろん情報源は和光ケミカルですw。エンジンオイルの持つ『洗浄効果』とは、エンジン稼動時にエンジン内、強いてシリンダーヘッドを洗浄する効果のこと。燃焼によるカーボンなどのヨゴレが集中するシリンダーヘッドはヨゴレが堆積することによりエンジン自体の性能低下を招きます。つまりパワーが衰えたり、調子が悪くなるというコト。また、レーシングマシンと聞くと1レースごとにオーバーホールされるイメージがありますが、レーシングオイルはサーキットでの使用目的とコスト面が考慮され洗浄効果を高めるための『洗浄分散剤』を多くは含みません。ところが、高耐久を掲げる『WR-S』にはレーシングオイル比高い洗浄分散剤を処方しており、より長い耐久性を理想とするハーレーダビッドソンのエンジン長寿命化に期待が高まります。
さてさて、急なオイル交換需要にも対応可能となったWAKO'S WR-S。
オイル粘度だけでなく名前まで少しカタいので『ワァズ』とかと呼びたいところですが勝手に名前を付けたら怒られそうなのでやめときますw
一人でも多くのオーナーに『WR-S』を試していただく機会になって欲しいということで、和光ケミカルさんより各種グッズをお預りしております。WAKO'Sワァズをご利用いただいたオーナー様に差し上げます☆
詳しくは今週末のベガス本店で♪
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