2021年1月18日月曜日

【フロントフォークの“プツプツ”は直せます!】

ベガス本店ショールームです♪



薄々気になっている方も多いハズ。
『フロントフォークの“プツプツ”』問題。


画像を提供いただいたお客様の車輌は当店で未走行車、つまり新車ですな!をお買い求めいただいておよそ19年が経過。


そうです。

当店ベガスのお客様は比較的一台のハーレーを長〜くお乗りいただく傾向が強く、愛車には幾年にも渡る旅の思い出がギュッと詰まっているのです。


そして、愛車をキレイに磨いていただいている方が多く、さらに当店でシッカリ点検・メンテをお受けいただいている甲斐あってか外装には年式を感じさせません☆


...が、どうしてもハーレーの年齢に逆らえないのがこのフロントフォークのプツプツです。


では、はじめになぜこの問題が発生するのか一緒に検証してみましょう♪



【フロントフォーク(アウターチューブ部)前側上部

走行方向である前側の上の方の状態...
まるでアニマル柄のようにランダムな斑点が確認できます。


【フロントフォーク前側下部】

同じく前側ですが、こんどは下の方を見てみましょう。
上部よりも下部の方が多数の斑点が発生しておりますね。


では、同じく裏側も観察してみましょう。


【フロントフォーク裏側上部】

裏側は比較的キレイ。特に上の方はほとんどプツプツがありません。


【フロントフォーク裏側下部】

やはり下の方にいくにつれてプツプツが多くなっています。
 

この現象の正体が...

アルミの『腐食』
です。

でも、アルミのパーツはハーレーダビッドソンにおいて他にも使われていますよねぇ?


コレは当店が『キレイがいちばん主義』とうたって販売している商品車のブレーキレバー。
一見クロームメッキと見分けが付かないようなピカピカ具合。


そして、少しだけ腐食したブレーキレバー。
フロントフォークと同じく鋳造のアルミニウム製です。
これの場合、ホワイトダイヤモンドなどの磨き剤を使って自分で磨いたことがある方も多いでしょう。


個人的には金属磨き剤の革命児と呼んでいる

『ホワイトダイヤモンド』

アルミ、およびステンレスのポリッシュに
絶大な作業効率の高さを発揮します。


もしかしたら、純正レバー類を磨いたことがある方ならフロントフォークのプツプツも磨いてみたことがあるかも知れませんが、フロントフォークは、

『磨いても落ちないんです』。

では、なぜレバーは磨けばピカピカになるのにフロントフォークには磨き剤が効かないのか?!

それは、フロントフォークアウターチューブの製品仕上げにヒミツがあります!


キレイな純正フォークですが、よく観察してみてください。
うっすら水平方向にシマ模様が入っているのが見えます。
これを『ヘアライン』と呼びますが、純正フロントフォークの多くは製造段階でこのヘアライン加工をしたアルミの地肌に耐腐食と見た目UPを目的としたクリアペイントが施されています。クリアペイントとは透明な塗装のこと。

ナルホド...。
耐腐食を目的とした塗装が表層にあるから磨き剤が効かないのか...。

そろそろ答えが判ってきましたね!

冒頭で観察したフロントフォークが答えの鍵となりますが、フォークは位置的に路面の飛び石などの影響をモロに受けます。カンタンには腐食しないためにクリアペイントが施してあるものの、飛び石や雨風などでその表層にダメージが発生することで、イメージ的にはクリア塗装に目には見えない『穴』が空いてしまい、そこから水分や酸素が侵入することから、アルミ地とクリアペイントの間に発生した腐食が閉じ込められてしまうのです☆


この経年変化も『バイクの味』とも思いますが、当店ベガスはペイント工房を併設しておりますのでその技により新車の時の状態に戻すことが可能。オーダーは随時受付中です♪


...とこのネタに触れたのは久しぶりだったのではじめてお知りになる方向けて詳細に解説いたしましたが、同ペイントのご相談時に時々こんなご質問をいただきます。

『施工後、どれくらいの耐久性があるのか?』

純正仕上げを行った場合、少なくとも今までと同じくらいの経年期間で再び腐食が発生しはじめます。これは宿命...。

でも、せっかくキレイに直すのだから、出来るだけ長くキレイな状態を保ってほしいと思うのは我々も共通の願いゴト。


そこで登場するのが、ベガス本店ショールームに鎮座する
『リペイントサンプル』。

コレはクリア仕上げではなく、金属系のカラーペイントで仕上げるというご提案のサンプル。


腐食した部分とペイントを施した部分の差が一目瞭然。


さらに、このサンプルでご確認いただきたいのが、
『カラーペイントの厚み』。

カラーペイント仕上げの場合、純正仕上げのクリアペイントとは異なり『下地剤』が入れられ、より厚みが増すことによって純正仕上げに比べ高い耐候性を狙った商品と言えます。


モチロン、純正仕上げの表情とは異なりますがサンプルには2種類のカラーが塗り分けられておりますのお好みでお選びいただけます。



ご相談時は、このようにサンプルをあてがってみて、お好みに合ったカラーをお試しください。さらに調色を行うことでサンプルとは異なった色味を出すことも出来ちゃいます☆


サンプルはベガス本店1Fショールームカウンターのカタログの脇に置いてあります♪

お気軽にご相談ください☆


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