2021年4月12日月曜日

【機械構造レベルで強くなるのがカムシャフト】

 ベガス本店ショールームです♪

今日は久しぶりに標記の話題☆


『カムシャフト』!


よくハイカムとか聞くのがソレ。


ハーレーにおけるハイカム化はすでに一般的で決してマニアックなチューンナップではありません。


...が、はじめてだと理解しにくいトコロもありますので触れてゆきます。



ネット時代ですので、他の情報とは差別化して得意の超カンタン解説で紐解いてゆきます。したがってもちろんテキトーな解釈もありますので悪しからずw


【エンジンの出力UPはいかに効率よく燃料を燃やすか】


今宵の相棒、焚き火をイメージしましょう。


よりたくさんの薪をもやすと火力が強まります。
インジェクションチューニングや大口径キャブ化がコレです。


キャンプファイヤーの火力は焚き火台の比ではありません。

しかし、より多くの燃料を燃やすための大きな炉が必要です。


コレがカムシャフト交換以上のチューンナップ。


つまり、カムシャフト交換やボアアップなどのチューンナップをすることで、はじめて燃料の投入量を調整することによる出力アップの枠を超えた、機械構造レベルで出力アップを狙えるようになります。


その最も手軽で、改造後のリスクを抑えることができる手法がカムシャフト交換です☆


カムシャフトを交換することでより多くの燃料を効果的に燃やせるようになります。さらに、走りは薪を燃やすこととは違ってどんなイメージでパワーアップを図りたいのかという意図があります。高速の伸びが欲しいのか、低速のトルクが欲しいのか、などその意図に沿った選択ができることも特徴です。


ここで少しエンジンの構造をおさらい☆



【ツインカム88エンジン】
ハーレーの場合おおよそのエンジンが同じ構造を持ちますが、燃料が爆発する燃焼室へは入口と出口があります。


その開閉を司っているのが『バルブ』。
右下のタマゴ茸みたいなのです。

なぜ、入口と出口に開閉するバルブがあるのかは、エンジンというモノは空気とガソリンの混合気の吸気・圧縮・燃焼・排気を繰り返す機械だからですw

カンタンには、このバルブが大きく、そして長く開くとより多くの混合気を取り込めるというリクツ。


混合気が入る入口がインテークポート。この中にインテーク(吸気)バルブがいます。


対するエキゾーストポート。中にはエキゾースト(排気)バルブがおります。ここに普通はマフラーが取り付けられております。。


では、どうやってバルブが開閉しているかという図解をエボリューションで...



せっかくだからおベンキョしちゃいましょう♪


ショールームにおいてあるツインカム88のカムシャフト。
手にとってご覧いただけます♪


カムシャフトはタマゴの形をしており...


それに接するローラーが付いているタペットと...


プッシュロッドがロッカーアームを押し上げ、

バルブを開閉させます。


カムシャフトのタマゴの頂点までの高さを『リフト量』といい、これがノーマルよりも高くなるとプッシュロッドを介したバルブが開く量も大きくなり、より多くの混合気量をエンジンに送り込む=パワーアップするという仕組みから『ハイカム』と呼ばれます。さらにタマゴの輪郭形状が、バルブが動くタイミングと時間を决めています。

で、ここからがどうやってカムシャフトを選べばいいのか?ですが、


カタログを開くと膨大な種類のカムシャフトが羅列されております。

メーカーもたくさんあって、S&S、アンドリュース、フューリング、SE...

サンダーMAX発売元のジッパーズがリリースするレッドシフトなど総合カタログに載っていないものまで合わせると星の数ほど!

『この中から好きなカムをお選びください♪』

なんて言ってみたいケドしませんw


...とココでお客様が来たので今日はここまで!


つづく


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