『前回までは...!』
...のセリフで彼の顔を思い出した方、アマゾンなんかで全シーズン有料ダウンロードしたりして、つまり観すぎたのですねw
さて、ハーレーのブレーキング考察をテーマにした前回までは、
タイヤ ⇔ 路面
ブレーキパッド ⇔ ディスク
互いの摩擦による熱変換を発生させることで制動力がより強く働くと触れました。カスタムによって愛車のブレーキ性能を最大限に高めるためにはこの熱変換を効果的に、そしてライダーであるオーナーがコントロールしやすくすること。ここで、もうひとつ忘れてはいけない構成パーツがございます☆
『サスペンション』
サスペンションの役割は一見、ゴツゴツとした路面のショックを和らげる緩衝装置というイメージが先行しがちですが、実はブレーキの効きに大きくカンケイしています☆
いきなり極論的な例えですが、もしバイクにサスペンションを搭載せずに前後ともにリジッド状態でブレーキングをするとどうなるでしょうか?タイヤがロックし転倒するか前転することが予想されます。
そもそもタイヤロックとは、タイヤ ⇔ 路面 間の摩擦力限界がブレーキパッド ⇔ ディスク 間の摩擦力を超えることにより起こる現象。
【画像】ナイスミドルの宿命に抗うための道具
サスペンションを搭載していない自転車、ロードバイクの場合タイヤの摩擦力を高める為の術はタイヤのグリップ性能と車重およびライダーの体重のみ。乗車姿勢のまま急制動すると慣性の法則から必ずリアがロックしグリップしません。ちなみにこの場合の正しい急制動のヤリ方は思いっきりリアに体重を移す姿勢にてブレーキングするデス☆
もうひとつの例としては急制動時に最も制動力が高まる瞬間はタイヤにかかる垂直荷重が最大となるサスペンションがフルボトムした時と言われます。
...ちょっと結論を急ぐ展開ではありますが、このふたつの例からも解るようにブレーキング時はサスペンションの働きによりタイヤへの荷重コントロールがしやすくなり、タイヤは効果的な路面との摩擦力を得ることがでると同時にブレーキシステムの摩擦力も引き出される。という図式☆
では、
『サスペンションをどうすればよりブレーキコントロールしやすくなるのか』
です。まず、フロントサスペンション、リアサスペンション共にバイクのブレーキングに関わっておりますが、特に制動コントロールの要となるのが、
『フロントブレーキ』
これは、冒頭の自転車がリアロックするという例と同じで、バイク、クルマ、自転車などの乗り物には推進することによる慣性がかかります。それをブレーキで止めようとすれば、フロントブレーキを握ってもリアブレーキを踏んでも、慣性の働く進行方向であるフロント側に多くの荷重がかかり、逆にリア側は浮いてしまうのです。
教習所で教えるフロント7割ブレーキングの根拠がコレで、法則的にも『フロントブレーキのコントロールがしやすい=効果的なブレーキングができる』となりますので...
【はじめの手立てはフロントサスペンションの見直しから】
となるワケです。
なぜなら我々の乗るハーレーダビッドソンは、多くのモデルが共通してクルージングスピードでの乗り心地を優先したセッティングとなっていますので、細かい路面の凹凸を感じにくい反面、ブレーキング時にサスペンションが穏やかにボトムしていく行程でロスが生じてしまい、ブレーキングの感触が把握しにくい結果、コントロールしにくく感じる傾向にあります☆
...となるとサスペンションセッティングで改善しよう!となるワケですが元来サスペンションのセッティングはサス屋さんのシゴトでした☆
...が今日では当店でご提案できる複数のチューンナップパーツがありますのでご案内を☆
サンダンス
トラックテック フォークスプリングKIT
39φ、41φ、49φフォークはモチロン、ショベルなど35φ用もラインナップ有り。
当店ではパーツの有効性を引き出すためにフォークオーバーホール作業を必須として受け付けております。
RACE TECH
COMPLETE FORONT END サスペンションキット
「ハイ、できましたよ。いってらっしゃい」ではなく、自分ごのみのサスペンションセッティングにしたい方向け。ライダーの体重を基に選ぶスプリングと減衰力を強化するカートリッジ・イミュレーターバルブがセットになったキット。手間暇かけたセッティングが貴方だけの走りを変えるかも。
39φ、41φ、49φの各テレスコフォーク適合ですが、35φはFXR・XL用のみ。
NAG S.E.D.
ネコアシダンパーシステム(NDS)
「ブリィート」コンプリートセット
鈴鹿8耐用レーシングマシンの制作会社として興されたNAG S.E.D.がクランクケース内圧をコントロールする同社製品『NAGバルブ』との併用を推奨するフロントサスペンションチューンナップパーツ。従来型のカートリッジ・イミュレーターバルブと異なり圧/伸び双方の減衰特性を大きく見直し、またその調整も可能にする構造を持つ減衰力コントロールバルブとプリロードを調整するイニシャルアジャスターのセット。マニアックさもそそられるパーツであるがハーレー用ラインナップが用意されているワケではないので細やかな打ち合わせを必要とするハズ☆
近々直接研修に伺おうかと思っております♪
ちなみに既にNAG内圧コントロールバルブを取付済みの方はコチラをチェック♪
ココで追記☆
ビッグネームかつ根本解決的パーツを忘れてはいけませんm(_)m
OHLINS
FKS Series カートリッジキット
コレはお高いケド根本的底上げを可能とすると考えればナットク価格?!
今日紹介したどのパーツとも異なり、一言で言えば純正フォークの中身をまるごとゴッソリOHLINSのカートリッジ性能にしてしまうというモノ。
調整機構はトップキャップに集約され、センターが20段の減衰調整、その周りがプリロード調整。
別売りの専用スプリングはライダー体重別のスプリングレートを組み込み可能。
適合は主に高年式寄りですが、主に06年以降ダイナ、フォーティエイトやナイトスターなどXL系、14年以降ツーリングなど、少し適合がややこしいけどその威力はスゴそうです☆
オーリンズ ラボカロッツェリアHP☟
...ということで、コレに近い記事は以前にも書いたことがありましたが、その時も3部作になってしまった気がします。懲りないのは性分ですがバイクにとって普遍的なテーマであることも間違いありませんw
お店でご相談ください♪
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