2020年4月24日金曜日

【スタンドのお話のつづき】

前回のつづきです。



今日はサイドスタンドの“角度”について。

※ 画像は現在好評売り出し中のFXDLダイナローライダー。


どんなオートバイでも同じですが、サイドスタンドには最適な角度があります。

立ちすぎていると右側に倒れやすくなります。

逆に深く寝すぎていると引き起こすときに重たく、それだけ車重がスタンドに対して負担となりますので、強靭なハーレーのスタンドであってもどんどん曲がってしまうことがあります。


【スタンドマメ知識】

スタンドを立てたまま、ハンドルを逆に切ると引き起こしがラクになるって知ってました?




やり方は、車体を起こす前にスタンドをかけたまま、ハンドルをめいっぱい右にきるだけ。

これだけで、タイヤの設置面と車体の重心が変わり少ない力で車体をヒョイっと起こすことができます。

これは1日に何10台ものバイクを運搬する我々ロープーの知恵袋ですが、小柄な方や女性などにも有効な工夫です。はじめて試すときは勢い余って右側にバイクを倒さないように気をつけてください♪

さて、お話を戻しますがチョッパーなどのカスタムバイクを制作するときもその車体に合った角度でスタンドを取り付けることがセオリーです。

が、ここで、カスタムによってその適正な角度を保てなくなることがしばしば発生します。

それは...

① ローダウンした場合

フロントでもリアでもローダウンすると車体の骨組みであるフレーム下が地面に近くなります。するとノーマルの長さのままであるスタンドは地面につっかえてしまい車体が起き上がってしまいます。そのまま使っている方もおりますが、路面状況や地震などでスタンドと逆側に倒れるリスクが発生することと、スタンドを出したり、しまったりするときに地面に干渉してやりづらくなります。

【そんな時の対処方!】


短いカスタムスタンドに替える

画像はノーマルより1インチ短いカスタムスタンド。
ローダウンした場合用としてリリースされております。


② リアサスを長くした場合

チョッパーでフロントフォークを長くした場合も同じですが、最近ではクラブバイクカスタムのダイナや峠仕様のスポーツスターなど、コーナー時のバンク角を稼ぐ目的から長いリアサスを履かせることが多いです。要はどちらもローダウンと逆のこと。フレーム下と地面との距離な長くなりますので、ノーマルのスタンドでは長さが足りずバイクがずいぶんと傾いてしまいます。起こす時に重たいばかりでなくそのままにしてるとスタンドが曲がったり、経年が重なると折れちゃったりもします。

キャンプ場で、オーナーが起きたときにはバイクが横になって寝ているかも知れませんw。

【そんな時の対処方!】

ローダウンと逆に長いスタンドに変えればいいんでしょ?とお思いの方も多いと思いますが少し問題が...


たしかにノーマル比1インチ長いスタンドも売られていますが...

適合する車種が限られているという問題と、プライマリーケース下に収まるスタンドの位置が変わってしまうことの限界が。クラブバイク仕様のダイナだとリフトアップ(ローダウンと逆のこと)量に合った長さが売ってない可能性が!


そんな時に使えるかもなのが、コチラ、『キックスタンドブロック』。

汎用パーツですのでいろんなハーレーに使用可能ですが、信頼と実績のディストリビューター、スリーマイルズテーシーさんは、リフトアップしたダイナ用とクローズアップしてプローモーションしています。今なら少し在庫もあるそうですw。

ちなみにこのブロック。スタンドに穴あけして2点のボルトで留めるいわば『ゲタ』。同じような対処法がありそうなモノですが、例えばスチールを溶接したりするとその重みでスタンドが勝手に垂れ下がったりしちゃうのです。この商品は軽量なアルミ製でその点が考慮済み。ちょっとバエるかも。

と、ここで時間なので次回につづく!


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