2021年1月18日月曜日

【フロントフォークの“プツプツ”は直せます!】

ベガス本店ショールームです♪



薄々気になっている方も多いハズ。
『フロントフォークの“プツプツ”』問題。


画像を提供いただいたお客様の車輌は当店で未走行車、つまり新車ですな!をお買い求めいただいておよそ19年が経過。


そうです。

当店ベガスのお客様は比較的一台のハーレーを長〜くお乗りいただく傾向が強く、愛車には幾年にも渡る旅の思い出がギュッと詰まっているのです。


そして、愛車をキレイに磨いていただいている方が多く、さらに当店でシッカリ点検・メンテをお受けいただいている甲斐あってか外装には年式を感じさせません☆


...が、どうしてもハーレーの年齢に逆らえないのがこのフロントフォークのプツプツです。


では、はじめになぜこの問題が発生するのか一緒に検証してみましょう♪



【フロントフォーク(アウターチューブ部)前側上部

走行方向である前側の上の方の状態...
まるでアニマル柄のようにランダムな斑点が確認できます。


【フロントフォーク前側下部】

同じく前側ですが、こんどは下の方を見てみましょう。
上部よりも下部の方が多数の斑点が発生しておりますね。


では、同じく裏側も観察してみましょう。


【フロントフォーク裏側上部】

裏側は比較的キレイ。特に上の方はほとんどプツプツがありません。


【フロントフォーク裏側下部】

やはり下の方にいくにつれてプツプツが多くなっています。
 

この現象の正体が...

アルミの『腐食』
です。

でも、アルミのパーツはハーレーダビッドソンにおいて他にも使われていますよねぇ?


コレは当店が『キレイがいちばん主義』とうたって販売している商品車のブレーキレバー。
一見クロームメッキと見分けが付かないようなピカピカ具合。


そして、少しだけ腐食したブレーキレバー。
フロントフォークと同じく鋳造のアルミニウム製です。
これの場合、ホワイトダイヤモンドなどの磨き剤を使って自分で磨いたことがある方も多いでしょう。


個人的には金属磨き剤の革命児と呼んでいる

『ホワイトダイヤモンド』

アルミ、およびステンレスのポリッシュに
絶大な作業効率の高さを発揮します。


もしかしたら、純正レバー類を磨いたことがある方ならフロントフォークのプツプツも磨いてみたことがあるかも知れませんが、フロントフォークは、

『磨いても落ちないんです』。

では、なぜレバーは磨けばピカピカになるのにフロントフォークには磨き剤が効かないのか?!

それは、フロントフォークアウターチューブの製品仕上げにヒミツがあります!


キレイな純正フォークですが、よく観察してみてください。
うっすら水平方向にシマ模様が入っているのが見えます。
これを『ヘアライン』と呼びますが、純正フロントフォークの多くは製造段階でこのヘアライン加工をしたアルミの地肌に耐腐食と見た目UPを目的としたクリアペイントが施されています。クリアペイントとは透明な塗装のこと。

ナルホド...。
耐腐食を目的とした塗装が表層にあるから磨き剤が効かないのか...。

そろそろ答えが判ってきましたね!

冒頭で観察したフロントフォークが答えの鍵となりますが、フォークは位置的に路面の飛び石などの影響をモロに受けます。カンタンには腐食しないためにクリアペイントが施してあるものの、飛び石や雨風などでその表層にダメージが発生することで、イメージ的にはクリア塗装に目には見えない『穴』が空いてしまい、そこから水分や酸素が侵入することから、アルミ地とクリアペイントの間に発生した腐食が閉じ込められてしまうのです☆


この経年変化も『バイクの味』とも思いますが、当店ベガスはペイント工房を併設しておりますのでその技により新車の時の状態に戻すことが可能。オーダーは随時受付中です♪


...とこのネタに触れたのは久しぶりだったのではじめてお知りになる方向けて詳細に解説いたしましたが、同ペイントのご相談時に時々こんなご質問をいただきます。

『施工後、どれくらいの耐久性があるのか?』

純正仕上げを行った場合、少なくとも今までと同じくらいの経年期間で再び腐食が発生しはじめます。これは宿命...。

でも、せっかくキレイに直すのだから、出来るだけ長くキレイな状態を保ってほしいと思うのは我々も共通の願いゴト。


そこで登場するのが、ベガス本店ショールームに鎮座する
『リペイントサンプル』。

コレはクリア仕上げではなく、金属系のカラーペイントで仕上げるというご提案のサンプル。


腐食した部分とペイントを施した部分の差が一目瞭然。


さらに、このサンプルでご確認いただきたいのが、
『カラーペイントの厚み』。

カラーペイント仕上げの場合、純正仕上げのクリアペイントとは異なり『下地剤』が入れられ、より厚みが増すことによって純正仕上げに比べ高い耐候性を狙った商品と言えます。


モチロン、純正仕上げの表情とは異なりますがサンプルには2種類のカラーが塗り分けられておりますのお好みでお選びいただけます。



ご相談時は、このようにサンプルをあてがってみて、お好みに合ったカラーをお試しください。さらに調色を行うことでサンプルとは異なった色味を出すことも出来ちゃいます☆


サンプルはベガス本店1Fショールームカウンターのカタログの脇に置いてあります♪

お気軽にご相談ください☆


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ベガス本店 

ショールーム&
サービス工場&カスタムペイント工房

TEL047-360-8190

open 10:00 
※当日作業ご予約の開始時刻は10:30~
close 20:00
毎週水曜日定休

〒271-0064 千葉県松戸市上本郷3471

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2021年1月17日日曜日

【注意!直接光をのぞき込まないでください】

 ベガス本店ショールームです♪


ここ数日の松戸市の気温は...

前日比+10°↑

その翌日は...

前日比-10°⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

なんてジェットコースター状態の寒暖差。


当ブログをご覧の皆様も体調にお気を付けください☆


さて、今日は標題のテーマ。


もうお馴染みの...

『ケラーマンウィンカー』


...まだご存知ない方のために手短に...



さて、このハーレーの前後ウィンカーはどこに付いているでしょうか?
的なクイズが合言葉のパーツ。

スタイルによっては邪魔になりがち、でもナシにする訳にもいかないウィンカーが...


小指の先ほどの大きさになるという世界最小ウィンカー。
気になるその視認性は...


純正LEDウィンカーをも凌ぐ光度によりバッチリ!


覗き込んじゃダメと言われるとついついやってしまいがちw
本当に肉眼では凝視しないでください。。


そのケラーマンウィンカーのサンプル品が販売元であるケラーマンジャパンより届きました☆




真っ黒な紙箱の端に、現物が取り付けられております。
ちなみにコレは一粒にウィンカー機能、尾灯機能、ストップランプ機能が備わったコンビネーションランプです。


いちばん右のボタンを押すと尾灯が点灯...


真ん中のボタンを押すと鳩が出ます。


残る左のボタンがストップランプとなっておりますので、

尾灯からの...


ブレーキランプ点灯や、


ウィンカーからの...


ブレーキランプランプ点灯など、
実車では操作しづらいことを楽にシミュレーションできるようになっております。

また、自分のバイクにあてがって取り付ける場所を決める際にも重宝しそうです。


今のところ、ベガス本店1Fショールームの奥、GLパーツが並べてあるショーケースの上に置いておきましたので、一度ケラーマン体験をしてみてください。


...本当に眩しいのでくれぐれもご注意ください!


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2021年1月14日木曜日

【隠すことのできない保安部品】

 ベガス本店ショールームです♪


またしても地味に新発見パーツをご紹介☆



【OEMスタイルミラー】

なんだ、純正ミラーじゃねぇか。

と思った方、半分正解!

純正のテーパードミラーはシュッとしたシンプルさと何と言っても後方の見やすさからそのニーズがキープされております。スタイルッシュがウリでもある旧年式のクラブバイクにもアップグレード的に使用されるほど。


それはまぁいいとして、この手のミラーはミラー本体にボール状をしたステーの先っちょが埋め込まれ、そこが可動するという構造。可動させることでだんだん金属(黒の場合は塗装もか)が痩せてゆき緩くなってしまうのです。最終的に走行風で動いてしまうようになるともう交換です。


以前はこのリプレイスメントミラーがドラッグスペシャリティーズで入手可能でしたが気付いたときにはもう廃盤!で、代替品を探していたところ見つけたワケです。今回は左右セット。しかも従来比リーズナブルです。純正比耐久性はまだ不明ですが、ミラーも消耗品と捉えれば選択肢のひとつでしょう♪

ミラーに写りこんでる例の指なしフィッシンググローブ買っちゃいました!冬時期のシゴト効率UPです☆

最近の保安部品は小指の先大のケラーマンウインカーなど小型化が進んでおりますが、ミラーはそういうワケにはいきませんw

安全のため、後ろから赤いランプが追っかけてこないため、ミラーはとっても大切です☆


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2021年1月12日火曜日

【今を“大事”に楽しむ】

 ベガス本店ショールームです♪


今日は関東にも積雪予報がありましたが今のとこ首都圏には影響がなさそうです☆

現在の松戸の気温は6°...

寒いっちゃ寒いですが、太古より冬には冬のバイクの楽しみ方があるとの言い伝えがありますw


そのひとつが、
冬は『景色が良い』コト。

これには諸説ありますが、冬の気候は晴れ間が多く、空気が澄んでいるため遠くの景色まで眺めが良いと言われます。

『もみじ狩り』なんて言葉もあるくらいですから、バイクでいい眺めを狩りにいくのはグッドアイデア。画像は御前崎夕日狩りw

ここでもさらにギアを取り入れて楽しみを倍増させる工夫ができちゃいます☆


そのひとつが、
『アウトドアチェア』

ひとたび腰掛ければ、そこは自分だけの展望スペースに♪

巷ではチェアリングと言われているらしく、大仕掛けな装備を持たずにチェアをひとつだけ持っていく...。

すると、ふと立ち寄った普段なら足早にスルーしていたであろう場所でもマッタリ落ち着いて楽しめるというモノ。これだけで日帰りツーリング未満のチョイ走りでも旅感がUP↑


と言う私もバイク友達からは『景色を楽しまない漢』とまで言われておりますが、わざわざ椅子を持っていけばどっかで使おうと思うワケじゃないですか?!w


...とチェアに腰掛けてコーヒーでも飲みながら、ジーっと富士山狩りをしていると、今まで気付かなかった景色まで見えてくるモンです。

『よく見ると右の方めっちゃ割れてる』
とかw

生涯何度も見ているはずなのにこの時まで気づかずにいました...。
さらにはあれなんで割れてるんだろう。とか考え出しちゃったりしてその場で調べると『大沢崩れ』という名前までついていることが判ったりと趣が深まります。


椅子を積むのが困難なチョッパーでも携帯可能な折りたたみ座布団。
これを一枚引くだけで暖かいんですよ。例の疾患予防にも。ワタクシの場合、バイクから山行しちゃう時はこれしか持って行きません。

さらに寒空の下にいるための防寒ウェアも忘れずに!
山岳ウェアとかハマり出すと相当キケンですが、最近は特にワークマンの防寒ウェアのコスパの高さを耳にすることが多いです☆


ここでワタクシのオススメがコチラ☆
シゴト中も愛用しているモンベルのハーフフィンガーシャミースグローブ。

気温が低いと指先が悴みますが、こんな指がない薄っぺらい手袋が効果テキメン♪書きものしたりPC扱ったりのシゴトはモチロン、調理や設営を伴うアウトドアレジャーでも指先を使う頻度は以外に多し。そんなとき指付きの手袋だといちいち手袋を外さなければならず、確率の問題でどっかいっちゃいます。

主な商品スペックは...

・スマホ対応



補足情報としては...

薄手なのでバイク用グローブのインナーとしても使えます。サービスエリアとかでグローブを外した瞬間の冷えから守ってくれます。また、近頃は指先の手洗いやいろんな施設に入る前にアルコール消毒するなどの頻度が高いですが、そんなときでもコレは速乾素材ですので丸ごとイケます。同社より手のひらに本革が貼り付けてあるコレのフィッシング用がリリースされており今はソレを狙っております。



昨日そんな話題で盛り上がったいつも仲良しのH夫妻。
御夫婦でバイクを楽しむことも今まで以上に時代に合っている気がします☆
ふと思うとバイクに乗る時の装備ってかなりソーシャルディスタンス的ですよねw
とっても女子力高めな奥様のお顔は全く判りませんが...


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2021年1月10日日曜日

【要らないけど、付いてたら使う】

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今日はNEWパーツの紹介です。

しかもチョット、見っけちゃった的な☆



クリヤキン kuryakyn

Sidekix Plus ブルートゥーススピーカー


いわゆるモバイルスピーカーです☆

しかし、どっかで見たようなカタチですよね?

あ、何て名前だか忘れましたが『ヘイ、シリ!』みたいに声で操作する機械に似てますね!
しかし、『ヘイ、シリ!』なんてセリフを発したら思わず赤面しちゃいませんか?!『ヘイ』って...。私ならそんな照れくさいこと言うくらいならゆるキャンのステッカーを友達のバイクに貼っちゃいますw

さて、このモバイルスピーカー、

別売りのブラケットを使用すると...


クラブバイクにも取付が出来るんです!!

スケール的には従来から売られている外付けスピーカーよりも小ぶりでさりげなく感じます。


折りたたみ自転車に取り付けてもこんな感じで、ジュースを付けてるみたいです。


それもそのハズ。

ご覧のように、ドリンクホルダにスッポリ収まるような設計だからです。


...もう、ピンときたはずです。アウトドアマンなら!!


本機はUSB充電式のブルートゥーススピーカーですから、バイクでの走行中は、音楽まで聞かなくてもナビの音声を出すこともできます。そして、野営地に落ち着いたらキャンピングチェアのドリンクホルダにスポッと☆ラジコでラジオを聞くこともできるし、わざわざ積載する必要もありません!


単品で売られているのでステレオにこだわらなければ1コだけ取り付けてもいいワケです。そもそもレゲエとか屋外で聞くための音楽は元来モノラルですしね♪




しかもシッカリ防水!

さらに使わないかも通話機能つき!

バイクでも、キャンプやトレッキングやフィッシングを楽しんじゃうアウトドアマンの方々、おひとついかがですか?


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2021年1月9日土曜日

【楽しみは工夫こそがヨロコビ】

ベガス本店ショールームです☆

本日もご利用いただきありがとうございました☆


さて、最近部品業務を行なっていたときに新潟は老舗のハーレー専門パーツ問屋であるスリーマイルズTCさんのホムペに素敵な書き込みを発見しました☆ 





カスタムシーズン到来⚡️

コロナ渦で大変な時ですが、究極のソーシャルディスタンスを遂行しながらも楽しめるのがバイクですよね。

楽しいバイクの事を考えてモチベーションをアゲていきましょう😎



さすがは老舗のコメントぉー♪


近頃はキャンプに留まらず、フィッシングやサイクリングなど様々なアウトドアレジャーが特に盛り上がっているというコトにも共通していますが、皆楽しむにはどうしたら良いか?と今に合った楽しみ方の工夫をしている数々の方向性なのでしょう♪


たしかに楽しいアソビのことは考えているだけでもモチベーションがアガります☆だから自分のバイクをカスタムすることとかツーリングコースの選定をしているときとかは最上級な至福の時間を与えてくれるのでしょうね♪


...というコトで、当店もそろそろ老舗のカスタムショップ。スリーマイルズさんと同じく皆様の楽しいをアゲられるようお手伝いさせていただきます☆


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2021年1月7日木曜日

【2021年営業スタート☆】

 本年もよろしくお願いいたしますm(_)m


さて、新年最初の記事は開店早々お問い合わせが多いバッテリー関連の過去ログをコピペ!



標題のとおりバッテリー上がりが起こりやすい時期です。


毎年のことながら、そのメカニズムと対策について触れてゆきます☆



当店ではお馴染みの『バッテリーをメンテナンスしましょう』的なポスターです。

大排気量&トルクエンジンのバイク全般のバッテリーは、箇条書きの1~4にあるように通年を通してバッテリーが酷使されていますが、特に冬は5箇条目の

『冬は低電圧化とオイル粘度硬化によるロス』

がダブルで重なりで脅威となりバッテリーが上がる確率が高くなります。

では、その対策とは?!

①『バッテリーを定期交換する』

いきなり根本論ではございますが、古いバッテリーが力尽きるタイミングが冬の悪条件に合致する場合が多数です。バッテリーメーカーが公表する交換推奨時期は一般的には『新品使用から2~3年』ですが、実際に『上がり』が起こる年数は、バイクの使用状況や保管環境により異なります。ベテランオーナーの中には、過去の経験から例え異変が起きていなくても交換する時期を選定している方もおられます。


②『メンテナンス機能付き専用充電器による定期的な補充電メンテナンスの実施』

ハーレー純正バッテリーを含む『AGM』バッテリーはその特殊構造により従来の補液タイプバッテリーに比べ長寿命、つまりバッテリー上がりをしにくい反面、バッテリーレベルが大きく下がると回復しにくいと言われております。イメージとしては定期メンテナンスを行わないバッテリーは容量の天井が徐々に下がってゆき、そこで久しく充電メンテナンスを行っても元の高さの天井位置までは戻ってくれないという図式です。対して、比較的早期より定期的な充電メンテナンスを行っておけば、その天井の昇降が平均的に保たれます。これがバッテリーの長寿命化に繋がり、強いては冬場の上がりを防ぐ1対策となります。

③『エンジン始動時の“タメの音”に注意を』

家庭では後に触れる『専用テスター』などの機材をお持ちでない方がほとんどです。もしこれからの冬、エンジン始動時にセルスターターを回した時に『グッ』と一瞬 “溜め” のような音がしたり、セルスターターの回転音があきらかに弱いと感じた場合は要注意。上記に挙げたバッテリーの使用年数やメンテナンス実施の有無を踏まえた上でショップに相談しておくのが◎です。

④『ショップにて専用テスターを使用した点検を実施する』

現在その点検実施中...


エンジンがかからずともそのキャリアを駆使して様々なトラブルシューティングを実施した結果、レッカー入庫されたFオーナーのバッドボーイ。個人的には自分でイロイロ調べて試してみたオーナーのガッツには敬意を表しますw

手順としてはまず、バッテリーを満充電いたします。
バッテリーが上がった状態や充電直後では正しく測定できません。走行したばかりの状態もダメです。

そして、測定には高額な専用テスターを使用します。
通常のデジタルテスターでも電圧と電流値の測定は可能ですが、この専用テスターはバッテリーの寿命値として使用される『CCA』という数値を測定することができる超お高いテスター機です。おそらくご家庭にはありません。


まず、電圧値を測定...

バッテリーを満充電したことでひとまずエンジンはかかりました。
しかし、この後安定せず走行にまで至らなかったというオーナーからの情報...

負荷がかかり落ち込む始動時の電圧 → 始動後一定回転数においての電圧
の順で計測します。

画面には充電状態を示す電圧測定値が表示されています。

『80%』...

数値から悲観するような印象は受けません。

...が!

ここからがプロによる電気診断作業の真骨頂!!


例のCCA値を測定すると...

なんと『0%』!!

この結果をプリントアウトしてみます。


ムムー!!

思わず押し入れに隠してしまいそうな通知表が出てきました☆

オーナーから得た情報にあった、エンジン始動しながらも安定に至らなかったこと、充電しながらあれこれ試してみるもののすぐに何度もバッテリーが弱くなってしまったことの原因がこの通知表に記されておりました!

今回のトラブルの根本原因はバッテリー寿命としたいところでしたが、さらに深いの原因としてはバッテリー本体がノーブランドの社外品であったこととなりそうです。

ノーブランドの社外バッテリーはネットで格安で売られているらしいのですが、オーナーが自分でそれに交換したことによるバッテリートラブルが年々増加しております。

ちなみに、当店が推奨するバッテリーはH-D純正と一部ブランド社外バッテリーのみ。車種によっては純正バッテリーのみを推奨としておりますので純正が無難。

現在当店でハーレー用として取り扱っているバッテリーは主に2商品です。



H-D純正バッテリー(左)
スリーマイルズSVRバッテリー(右)

現在ネットを含むマーケットにはこれ以外のバッテリーも販売されており、中には格安のものまで流通しているようですが...トラブルの話も十分に得ております。

当店が最も推奨する商品がH-D純正バッテリー。
ではなぜ純正バッテリーがいいのか?ですが...


結論から申し上げると『中身』と『端子』が、高耐久および耐震構造であるからです。

まずは、中身の秘密。ハーレー純正バッテリーは他の密閉型MFバッテリーと異なり『AGM』と呼ばれるグラスマットに充電液を染みこませた構造となっております。その他内部は各部に耐震構造が設けられ、振動による衰弱化対策と、高トルクエンジンをクランキングさせるための出力を保持する耐久性が備わっています。

もうひとつのヒミツ。バッテリーターミナルと呼ばれる接続端子。



ご覧のように、H-D純正バッテリーの端子部はブロック状をしております。
この端子形状は振動の多いハーレーにとってキモとなるポイントで、パテント取得に含まれています。

・振動に耐えうるだけのトルクをかけ締めることができる。(緩み防止)
・高トルクで締められるので端子とケーブルの密着性が高まり、大排気量エンジンをクランキングする際にかかる発熱やショートのリスクを下げられる。

当店にてバッテリー交換や端子部の増し締めをする際は、規定トルクが掛けられるプロ用のレンチを使用し、きっと皆様が思っているよりも相当に強く締めつけております。


車載工具に入ってるこんな短いレンチで締めたらダメです。
これは車載工具なので応急処置くらいにしか使えません。

ちなみに、汎用バッテリーの端子を比べて見てみると...


H-D純正バッテリーのようにブロック状の塊ではなくワクのような形状です。純正端子同等のトルクがかけられないことによる緩みや振動による端子破損などのリスクが残ってしましまいます。※画像の端子では、すでに端子右奥にクラックらしき亀裂が確認できます。


バッテリー端子、緩んだらどうなるのか?

・接触不良により端子部のショートが起こる
・ショートにより端子が熱を持ち最悪溶解する
・少しでも溶けてしまうと端子接合面の密着性を失い、まだ本体が生きていても廃棄するハメに
・旧車などの場合、ショートに連動して点火系統の装置が故障する

当店データによると、ご家庭の車庫に差込み電源(コンセント)がなく、充電の都度バッテリーを外さないとならない環境の方など、ご自身でバッテリーの着脱をおこなう場合に緩みが発生している率が高いことも現実です。
また、緩みの初期段階ではこんな症状がサインとなることがあります。

・セルスタートによるエンジン始動時。はじめにイグニッションスイッチをONにするといつも通りライトやインジケータ類が点灯するが...、セルスターターを押した瞬間、全ての電源がバチンと落ちる。(お部屋のブレーカーが落ちるみたいな感覚)
もう一度やり直すと、同じくライト類は点灯するけどやはりセルを押すと電源が落ちる。を繰り返す。

・走行時、点火不良が起こったようにエンジンが不調になり、まともに走れない。時にはマフラーから爆竹を鳴らしたような大きな音を連続で発します。

こんな症状が突発的に発生した場合、バッテリー端子の増し締めが可能な工具類を車載していた場合、復帰できるかも。早期発見の場合に限りますが。


などの理由から、純正バッテリー最強説が揺るぎませんが結一のウィークポイントは価格がお高いこと。年々値上がりしているのではないでしょうか?


続いて、当店がいまのところリチウムイオンバッテリーを除いて唯一取り扱っている社外バッテリーが...



スリーマイルズテーシーSVRバッテリー。

SVRバッテリーは、ハーレー純正バッテリーをOEM供給している同メーカーが同一工場で生産している製品。つまり中身は純正と同じ。

ただし、先程も少し触れたパテントの問題も知っておく必要があります。

側がホワイトで純正と違うのは見て解りますが、端子の構造がちと違うのです。




H-D純正(上)
スリーマイルズSVR(下)

ブロック構造の端子であることは同じで、純正と同様に強いトルクで締められますが...
よくよく見ると端子の“ツラ位置”が異なります。

真上から見ると...


純正はバッテリー本体と同じツラ位置までシッカリ端子がありますが、


SVRバッテリーはバッテリー本体のツラ位置より数ミリだけ端子が奥まっているのがわかりますね。これではシッカリとケーブルの面を密着して止められませんので、


この隙間にカマすための専用カラーが付属されています。


実際に取り付けるとこんな具合に。

これが当店の経験上において申し上げれば、
『純正の端子よりも緩みやすいかもしれない(?)』
ということです。

『緩みやすいんだったら、ネジのロック剤を入れて固めちゃえばいいんだよ』なんて意見を時々耳にしますが、これが実はナンセンス。まず、通電する箇所ですのでNG。そして、圧着を要する箇所はトルクで締め付けることにより金属同士の密着性が高まる仕組み。固めても振動が影響すると金属の痩せや弾性によって密着性が下がり結局は上記のような症状が発生する原因となります。つまり増し締めできる状態が必要ということ。


純正バッテリーだとこんな感じでピッタリと密着。パテントのパワーは恐ろしいです。
やはり一番重要なメインのケーブルをはじめに端子に合わせます。

最近では、充電補助器の配線や電熱ウェア類の配線等複数の配線を共締めする場合がありますが、共締めする枚数が増えるほど端子が緩む原因となります。

ちなみに私もSVRバッテリーを近年2回連続で使用していますが、この端子構造の理由から定期的に端子の緩みチェックと増し締めをしながら使用しています。

せっかくバッテリー代が純正よりも安く上がっても、端子が溶けたり、点火装置がパンクしたら本末転倒ですので...。


と、いうここまでのバッテリーのお話をまとめると...

・総合的には純正バッテリーがトラブルリスクが少なく無難。
・SVRバッテリーは端子の増し締めを定期的に行いながら使えば純正よりもリーズナブルで◎現実的には自分で増し締めが出来ないとちょっとツラいかも。
・本体が純正と同構造のAGMバッテリーではない格安バッテリーは...当店では使いませんので解りません。

おわり