前回ブログで久しぶりに“カムシャフト”に関する記事を載せました♪
インジェクションモデルにおけるサンダーMAXなどのインジェクションチューニング、またキャブレターモデルのキャブ交換やイグニッションモジュール交換は、いわば外的な調整レベルのチューニング。
それに対してカムシャフト交換は、エンジン内部をちょこっとイジることで得られるパワーアップということです。
さて、まだハイカム化をしてない方、そしてなんとなく興味があるお客様へ。
カムシャフトを交換する際、どんな部品を必要とするのか?!
そして、せっかくエンジンという心の扉を開くめったにない機会だからこそ、合わせて使用が可能なオススメ的カムシャフト周辺部品をお伝えいたします☆
まずは、カムシャフト交換が可能な車種は?
インジェクションモデル、キャブレターモデル、スポースツター、エボリューション、ショベル・・基本的にはパーツリリースがある新旧ほとんどのモデルが可能です。
そして、主役であるカムシャフト本体。
当店ベガス、オススメパッケージがコチラ。
Red Shift®カムシャフト
あのサンダーMAXをリリースしている会社として有名な米国ZIPPERS製の『RED SHIFT カムシャフト』。
このハイカムは本国アメリカでは通称「Urban Cam」と呼ばれ、とってもポピュラーなプロフィールが特徴です。最近我が国のハーレーチューンナップシーンにおいて注目されている「低中速重視型カム」がこれにあたり、一般走行によって最も頻繁に使用される2000回転前後からパワーが出るように設計されております。つまり、普通に走っても必ず違いが解るというコト。またそのパワーバンドが広いことも他社のカムシャフトとの違いです。
Red Shiftカムにはキャブレターモデルの初期型ツインカム用のラインナップもバッチリあります。
スポーツスターには年式別でFEULINGとS&S製ハイカムをピックしています。
スポーツスターのハイカム組付後画像
やっぱり4つあるんですね。
4CAMといわれる物証です。
これがリアルな出荷状態のカムシャフト。
グリス漬けになってます。
さてさて、ボルトオンカム交換が可能なカム交換の場合、基本的には最低このカムシャフト本体とガスケットだけで交換が可能ですが、せっかくだから的考えから周辺部品のアップデートが有効です。
・・とここで!
【ベガス オススメ カムシャフト周辺パーツ(2006・2007年UP編)】
当店でも一番シェアが高い1584ccインジェクション化以降モデル。油圧チェーンテンショナー化やオイルポンプのハイフロー化が進みよりハイスペックとなったエンジンですがカム交換と同時にアップグレードできる箇所があります。
【RED SHIFT デュアルピストン】
ツインカムの2つのカムをリンクさせているカムチェーンにテンションを与える役目である油圧カムチェーンテンショナーのパフォーマンスパーツ。従来のチェーンテンショナーで問題となっていた安定性、油圧性能、静粛性を改善し、チェーンテンションを一定に保ちます。テンションによるロスが少なくなることによりパフォーマンスが上がるという狙い。また、エンジンを開けなきゃ交換できないと我々を悩ませるテンションシューの対磨耗性がアップし高寿命にします。さらに、オイル経路がハイフロー化することにより油圧が安定。スロットルレスポンスと全面的なパワーアップ化を図ります。
高精度ビレット製のボディによりオイル経路が
ハイフロー化に。油圧がさらに安定する設計。
組み付けるとこんな具合
【ZIPPERS Axtell オイル バイパス バルブ】
先のRED SHIFT デュアルピストン同様、ストックオイルシステムの改善強化パーツ。
ストックオイルシステムの弱点と言われる、高圧時においてバイパスルートからの空気混入を防ぐことが目的で、リリーフバルブを制御します。全ての回転域と圧力に対し油圧を安定させ、オイルシステムやバルブトレインを守り高寿命とします。ZIPPERS社推奨としてRED SHIFT デュアルピストンとの併用がオススメ。純正もしくはスクリーミンイーグルカムプレートに適合します。
【S&Sアジャスタブルプッシュロッド】
カム交換時の定番パーツです。
ハイカムのリフト量に追従するための調整可能プッシュロッドで、より正確な調整が可能となることからボルトinカムシャフトに対しても使用が有効です。
また、同パーツを使用することによりロッカーボックスを分解せずにカム周りへのアクセスが可能となるため、初回カム交換時の工賃コストを抑えられることと、次回以降のメンテナンス性も向上します。
【ベガス オススメ カムシャフト周辺パーツ(~2006・~2007年編)】
続いては、エンジンアップグレードの余地が多い分楽しめる初期型ツインカム向けパーツについて。
【OE+オイルポンプ/カムプレート コンバージョンタイプ】
初期ツインカムのウィークポイントとして広く知られているのが、スプリング式カムチェーンテンショナーにより引き起こるテンションシューの早期摩耗。テンションシューの交換だけで2桁のコストが飛んでしまうことから、2007年式以降の油圧式に変えられないものかと1度は考えたことのあるオーナーも多いハズ。コレがまさに初期ツインカムのカムチェーンテンショナーを油圧式にコンバージョンするための秘宝。別途油圧式チェーンテンショナーとが必要となるので先に掲載したRED SHIFT デュアルピストンと併用するればストックの高年式ツインカムより実力が上に。
また、油圧チェーンドライブ化は従来初期ツインカムに対し有効とされたカムギヤ化よりも利が高いという考え方が最新ハーレー医学。
【カムギヤ化したカムシャフト周り】
ハイカム化と初期型ツインカムの早期テンションシュー摩耗問題解消を同時に叶える手法としてカムギヤ化という選択肢がありますが、近代のハーレーカスタム論としては、ハーレーのエンジン個体差であるピニオンシャフトの振れ許容幅が存在することを理由としZIPPERS社を含むメーカーも油圧チェーンドライブ化を推奨しております。
【ZIPPERSバルブスプリングキット】
99~04年式のツインカムモデルで交換するカムのリフト量が.515を超える場合の必須交換部品デス。
ご興味がある方、ぜひお店で。
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