ベガス本店ショールームです♪
バッテリートラブルは冬の風物詩。
今年も例年と同様に複数のご相談を受けているアリサマですが、一度バッテリー上がりを経験すると誰もが一度は思うはず。
『なぜバッテリーが上がるのか?』という疑問。
そして、新品に交換するとその疑問を忘れてしまうのですw
WEBにも詳細な情報が多数散見されておりますが、今日はその要点だけおベンキョして終わりましょう☆
【バッテリー上がりとは?!】
バッテリーにエンジンを回すだけの電気のチカラが足りず、エンジンがかからないこと。
【バッテリー上がりの判断とは?!】
【バッテリー上がりの前兆とは?】
さて、ハーレーのバッテリー上がり対策は、
① AGMバッテリーをはじめとしたハーレー純正採用品に準じたバッテリーの使用
②『定期的な補充電』
ですが、なぜバッテリーが上がるのかのテーマに戻します。
【とっても複雑なバッテリーの内部構造】
【バッテリー内部が劣化する】
これがご名答ですが、そのの具体例は(極板の腐食、サルフェーション化、浸透短絡)など。
バイク独特の振動もこれに影響しています。
【低気温で電圧が落ちる】
バッテリーは寒いというだけで瞬間的には弱ってしまいます。古いバッテリーはこの影響が重なってしまい上がりやすいというワケ。(電圧値は通常12.5V・6が良好な始動が可能な正常値ですのでそれ以下になれば始動性が悪くなってゆきます。)
【バッテリーが上がるまでの期間】
これは一概には言えません(車種・仕様、補充電の頻度や走行環境、車庫環境など)が、悪条件が揃えば1年位で上がることも有り得ます。
【バッテリーには『預入れ』と『引出し』機能がある】
充電したばかりなのにバッテリーが上がった。なんて経験をお持ちの方もいるかも知れません。バッテリーにとって補充電は『預入れ』。エンジン始動時は『引出し』。と例えます。バッテリーの老朽により引出し機能が損なわれると、溜め込んだ電気が引き出せなくなり、やはりバッテリーは上がります。
さらに、感覚だけでは把握しきれないバッテリーの状態を知る上では、
『CCA算出』
が有効です。
【CCA=コールドクランキングアンペア】
皆さんにとっては聞きなれない言葉では決してありません。当店で各種点検をお受けいただいるバイクは全てその点検がすでになされておりますのでw
コレがいわゆるバッテリーの『通知表』。
車検の時に説明を受けた記憶ありますでしょ?
ここにCCA算出値が載っております。
『CCA』とはバッテリーを診断・測定するための米国規格基準値。
最も解りやすい日本語に置き換えると、
『寿命』や『スタミナ』
で今のバッテリーが使えるか否か判断するための指標となります。
CCAが何の数値かというと...
重たいエンジンを電気のチカラで回すには、相応の負荷(抵抗)がかかります。
それは重たいリアカーを押すときに必要な脚力と同じ。細かくいうと瞬発力、そして持久力でしょうか。脚力がリアカーの負荷に耐えられるかどうか。
それを判断するためのテスター検査ですが、計算上、バッテリーに一定の負荷を与えた想定でその能力を算出するというイメージで考えてOKです。
CCAとは摂氏マイナス18度の低温状態で端子電圧の放電を行った場合、30秒後7.2V以上電圧キープできるかの限界電流と定められています。この温度設定は華氏換算で0度であることに由来しており、実際のテストでは専用テスターによって、内部抵抗値と端子電圧から計算によって算出されています。
【バッテリーが上がった原因はバッテリーだけのせい?!】
ずいぶん長い年数を過ごしたバッテリーが上がったときは、バッテリーの劣化が原因の確率が高まりますが、バイク本体にその原因が生じているリスクもあります。
クランクケースのプライマリーチェーンケース側に内蔵されている『オルタネーター』。お父さん世代だとダイナモと呼ばれたりもしますが、発電機です。これが壊れると発電されなくなり、走れば走るほどバッテリーの電気が使われ、挙句の果てにはヘッドライトはおろかニュートラルランプも点かなくなります。もちろん止まります。
これはよく見ていることでしょう。『レギュレター』。
レギュレターはオルタネーターで発電した電気を、バッテリーに貯めることが可能な電圧に清流する役目と、適した電圧値に制御する役目と、バイクを車庫に停めている間の放電を抑えるといういくつもの役目を果たしております。いずれの機能が損なわれてもバッテリーが上がる一因となります。最悪、バッテリーが破裂することにさえ繋がります。
...というコトでバッテリーが上がった際は念のためにもこのような車体側電装品のテストも合わせて行うことがベター。まさに転ばぬ先の杖。
しかし、お店でこのようなご説明を差し上げると...
『知らぬが仏だねぃ』
『それを知っちゃうとなんだか遠出が不安に...』
...その気持ちは私も同じw
以前はバイクに予備のレギュレターを積んで走っていたこともありましたが、今はコレに切り替えました。
【バッテリーテンダーのオプション電圧計】
超小型の簡易電圧計。
最重要ULギアのひとつです☆
モチロンCCAなどを算出することはできませんが、車体側トラブルを疑う一番の指標となる端子電圧と発電電圧をデジタル表示。数字がニガテな人も安心のグリーン、イエロー、レッド3色のインジケーターが同時表示されます☆
使い方はいつも車庫で充電するときに差し込むバッテリーテンダーの車体側コードに接続するだけ。
これで、ツーリング前によろしくない数値結果が表示されたときはツーリングに行く前に念の為にもお店に寄るべしと判断できるようになるのです☆
その時に予備のレギュレターまで持参していたらもうカンペキ☆
もうひとつのオススメが、最近仕入れたバッテリーテンダー防水版。
屋外駐車場だったから充電できなかった方への強い味方♪
つづく
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