現在カスタムにてお預り中マシンのひとつ、
KオーナーのXLH1200改☆
前後サスペンションに軽量ホイール、タイヤに至るまで『走りを追求!』的なヤル気がみなぎるカスタムハーレー。
...と、今回はその走りをさらに極めるべく採用したのが...!!
サンダンス トラックテック
φ39mm用トリプルヨーク
当店においても強化フロントフォークスプリングキットやパフォーマンスリアサスとしてシェアの高い『トラックテック』。同ブランドのトリプルツリー。
『φ39フォークに対応するコチラは、フォークとネックシャフトのオフセット量を適正化し、信頼感のあるフロント周りを実現するパーツです。オフセット量は50・45・35mmの4種です』(サンダンスHPテキストから)
さらに!
ショベル(初期EVO)以前のFXやXLに採用されている35φナローフォーク用もアリ。アンダーステムは黒く塗ってあるところが旧車オーナーへの気配り☆
4速フレームはストックのオフセット量がすでに適正でないとの情報もアリマス。旧車だってバッチリ攻められマス☆
さて、
純正のそれとデザインの違いが多少あれども自然に馴染むシルエット。
さて、この部品でなぜ信頼感があるフロント周りとなるのか?当店ベガスにも走り系のハーレーオーナーが大勢おります。興味津々なトコですよね?!
まず、今回の場合、先にノーマル比長いサスペンションを装着しております。
ロングサスペンションによるリフトアップは、リアサスのストローク増による高性能化とバンク角の確保が叶う定番と化したカスタム。私も同ブランドパーツでリフトアップしております。
ロングサスペンションの採用は性能面において複数のメリットが実現しますが、トレール量が変化します。
『トレール量?!』
興味の扉が開いてしまったら、当店整備主任がスラスラと図を書いてその解説をしてくれます☆
ネットで調べても詳しい解説がいくつかありますが、難しそうで飲み込めない方が多いとの情報もありましたので、今日は超シンプルなサワリだけ。
ベガス本店に展示中の自社制作チョッパー。
これは同整備主任がフレームから製作したバイクですが、例のトレール量をシッカリ計算の上製作しましたので、この見た目ながらその安定性はストックのH-Dに引けを取りません!
さて、そのトレール量についてですが、せっかくなのでこのチョッパーを例にすると...
・バイクのネック中心の延長線が伸びた先が地面についた『点』
と
・地面と垂直な位置でアクスルシャフトの中心の延長線が伸びた先が地面についた『点』
とを結んだ間の距離を指します。
図でいうとこの白い矢印がそうです。
お話を戻すと、仮にフロントフォークの長さが変わらず、リアサスが長くなるとネックが起きる方向に角度が変わり、結果トレール量が減ります。
一般にはトレール量が増えると、安定性が増すということが定説ですので、トレール量が減るとふらつきなどの現象や感覚上で覚える不安感などの原因となり得ます。
同パーツはそのトレール量の補填を『オフセット』で行うことを狙ったパーツ。
具体的には、車体進行方向手前にオフセットすることで、プラストレール方向へのトレール量が増えますので、それにて安定性がUPします☆
そんなブログを書いていたらオーナーが取りにみえました☆
当店のテスト走行ではバッチリの結果が得られました。
Kオーナー、ぜひインプレッションを教えてくださいね♪
サスペンションチューニングで迷宮入りしかかっている方にもオススメしたいカスタムですのでぜひ☆
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