2018年6月5日火曜日

【今さら聞けない?ハーレーの基本操作】

ベガス3号ショームです♪

久々にマジメなバイクのお話ネタを。

きょうは『エンジン始動編』。
つまりエンジンの掛け方。

オーナーの方ならいつもやってること。
でありながら、実はこのエンジンの掛け方、
“個人差”があります。

また、キャブレターモデルの場合、使用しているキャブや
セッティング状態によって“個体差”もあります。

しかし、基本となる掛け方やエンジンが掛かる構造を知ると、今までよりスムーズなエンジン始動ができたり、スパークプラグが汚れにくくなったり、エンジンをいたわれるようになるかも知れません♪また、状況に応じたエンジンの掛け方のバリエーションを会得することができます。

一緒にキャブレターモデルはエンジン始動が難しいなんていう誤情報も払拭しちゃいましょう。


今日のモデルさんは、ベガス3号ショールームにて売り出し中の
FLSTF ファットボーイ 2002年式。

エボリューションがいよいよ旧車呼ばわりされるようになった影響か、人気がジワジワ上がる“アーリーツインカム”モデルです。モチロン、人気の理由はキャブレターなのでしょう。


行程① 
さて、キャブレターモデルの場合、はじめにコックを開けます。(当モデル年式は負圧式コック採用年式であるため、コックは特に閉じたり開けたりしないというオーナーもいます)


行程② 
チョークレバーをめいっぱい引きます。
チョークレバーを引くことにより、燃料の供給量を一時的に増大させ、セルスターター(キック始動)した際にエンジンがかかりやすくなるという構造の装置です。特にガソリンの揮発量が低くなる低気温時でも初爆(ドドッとエンジンが掛かるホントの始め)がとれやすくなります。エンジンが掛かるきっかけにすると理解してもOKですね。

コラム:文中にもありますが、キック始動などで『冬はエンジンの掛かりが悪い』なんて言われる理由は“気温の寒暖”に関わる“燃料の揮発量”の問題。チョークを引いて初爆を確保して掛ける掛け方が基本と言われる理由は、気温の寒暖によって燃料の揮発量の違いがあっても、チョークの引く量や時間で調整できるからです。ミクニHSRキャブなどチョークが標準添付されていないキャブレターもあります。


行程③
イグニッションスイッチをONへ。
この順番って儀式?なんて笑い話も昔ありましたが、単純にスイッチを最後に入れるのは節電意識。家電だってそうでしょう?イグニッションスイッチをONにしたまましばらくエンジンをかけないでいるのはバッテリー低下の原因ともなります。



行程④
セルスターター(キック始動)にてエンジン始動を開始。
この時に基本となるのは、インジェクションモデルの始動方法と同様、スロットルの開閉をせずチョークによる初爆を利用し掛けるというもの。チョークを引いた状態でスロットルを明けると、スパークプラグが汚れる(カブる)原因となりますし、瞬間的でも始動直後に回転数が必要以上に上がることは長期的なエンジンダメージとなります。関連することとしてはその日の最初に始動する状態を“ドライスタート”といい、エンジンがオイルによって潤滑されていない無防備な状態での始動と言う意味です。つまり、エンジン始動時は決して吹かしたりせず、必要最低限の回転数で掛けるのが理想というワケです。エンジンには暖気が必要な理由のひとつでもあります。


行程⑤
エンジンがかかりチョークを引いた状態でアイドリング維持ができたら、チョークを半分戻します。その理由は行程④での説明とも重なりますが、チョークはあくまで一時的に燃料の供給量を増やし始動性を高めるための装置です。反面、エンジン始動後も長い時間引きっぱなしにしたり、走行したりすると過剰な燃料供給によりスパークプラグの“カブリ”の原因となります。チョークレバーは、一杯まで引くとその効果がMAXとなり、半分の位置にすると効果も半分に抑えられます。つまり、理屈上エンジンが掛かり、アイドリングが維持できる状態であれば、チョークは出来るだけ早く戻した方がプラグの汚れは抑えられるということになります。しかし、極端に早く戻しすぎるとキャブが吹き返したり(クシャミみたいな現象)、何度もエンストすると再始動によるバッテリーの浪費に繋がりますので、絶えずアイドリングが維持できる状態を作ることがポイントです。文章にすると難しそうに思えますが、実際に説明のもとおこなえば一度でモノにできます。


行程⑥
キャブレター車はアイドリング(スロー)値を任意で調整できますので、始動するタイミングによっては、チョークを戻すとアイドリングが維持できないほど下がっていることがあります。これは、前回に乗ったときにアイドリングを下げすぎた状態で停止させていることが主な原因です。エンジンが冷えると燃料の揮発量が下がりアイドリングも低くなるという先の解説と似てますね。この時、チョークをゆっくりと戻しながらスロットルをほんの少しだけひねりアイドリングが維持できるようにします。大きく空吹かしをする必要はありません。また、この時チョークは完全に戻っています。


もし、画像のようにアイドリングを遠隔操作できるようなケーブルなどを付けていれば、それをねじ込んでアイドリングを維持させても動作としては同じです。

あとは車体を垂直にした状態で暖気を行い、ゆっくりとスロットルを開けた時にしっかりとエンジン回転が上がる状態になれば、その後走行暖気をすることが理想的です。※停車時の暖気の時間は外気温によって前後しますが、温暖な時期なら30秒程度です。5分以上の長すぎる暖気は避けましょう。

以上が、キャブレターモデルのチョークを用いた基本的な掛け方です。当店の納車説明では必ずこの説明をさせていただいておりますが、その時によくある質問も合わせて載せておきます。




Q.ツーリング中、コンビニとかで止まる度にチョークを引くの?

A.このブログを読んだ方ならもう説明不要でしょう!チョークは燃料の揮発量が低い時に燃料供給量を増やし初爆がとれやすくする装置ですのでエンジンの暖気が完了していれば使用する必要はありません。(長~いランチや、温泉に浸かってエンジンが冷えた場合は別です。)





Q.ボクのバイク、チョークがないんですが・・。

A.ミクニHSRキャブなどチョークが標準装備されていないキャブもあります。その場合は『加速ポンプ(スロットルを開けることにより燃料が添加される機能)』を始動前に利用して初爆をとります。映画ハーレーダビッドソン&マルボロマンの冒頭シーンでミッキーロークがスロットルを“クイックイッ”と開けるシーン。ソレです。その場合、加速ポンプはスローと連動していますのでスローを高くしすぎると効果を得られません。また、空燃比が低くなり始動性も悪くなる恐れがあります。
また、S&S スーパーEキャブなどの大口径キャブはチョークの効きが強く、加速ポンプの使用と併用するとノーマルキャブに比べプラグが汚れやすくなります。チョークを戻すタイミングもノーマルキャブよりも早く戻したほうが良いでしょう。さらには、このS&SスーパーEキャブだけでなく、リセッティング済みのキャブレターで、チョーク無しでも始動性に問題が無ければチョークを使用しないという選択肢も◎です。

さてさて、久しぶりにエキサイテキングしました。
次回はプラグのカブリについて書きましょう。


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